インゲン(つるなしいんげん)
Phaseolus vulgaris
嫌光性
発芽データ
0℃40℃
発芽適温 23〜25℃(限界 10〜30℃)
- 覆土の深さ
- 20 mm
- 発芽までの日数
- 4〜7日
前処理: タネを水に浸すと子葉・胚軸に割れ目が生じ、割れ目が大きいと発芽の妨げになる。長時間の浸水は水中で酸素欠乏を起こし発芽障害を引き起こすこともあるため、浸水してからまくのは好ましくない。播種後に土が過湿状態になると種が呼吸困難になり、腐ったように柔らかくなって発芽しなくなることがあるため、水のやりすぎにも注意する。
土壌環境・生育条件
- 好適pH
- 6〜6.5
- 根のタイプ
- 直根型(移植を嫌う)
- 必要日照時間
- 6時間以上/日
相性の良い植物
トウモロコシナスキュウリサツマイモ
混植を避ける植物
ネギタマネギジャガイモ
自立・自給性指標
- 種子寿命
- 3年
- 自家採種難易度
- 易しい
- 受粉様式
- 自家受粉
- カロリー効率
- ★☆☆☆☆
カロリー効率は可食部23kcal/100g・目安収量0.7kg/㎡を元にした品目間の相対評価です(出典なし・サイト独自の算出値)。
失敗回避チェックリスト・原理原則
- 根に共生する根粒菌が空気中の窒素を固定するため、チッソ肥料を多く与えすぎると「つるぼけ」(葉ばかり茂り着莢が遅れる)を招く。元肥は10㎡あたりチッソ150g程度(つるなし種)を目安に控えめにし、リン酸・カリを効かせる。
- タネは浸水させずにまく。吸水によって子葉・胚軸に割れ目が生じたり、長時間の浸水で酸素欠乏を起こして発芽不良になりやすいため、乾いたままへそを下にして播種する。
- 発芽適温は23〜25℃、10℃以下では発芽せず5℃以下で種子が死んでしまうため、露地マルチ栽培では最低地温15℃以上(一般地で5月上旬頃)になってから播種する。
- 収穫期間は2週間程度と短いので、収穫初期を逃さずこまめに収穫するとともに、播種期を10〜14日ずつずらす「ずらし蒔き」をすると長期間収穫を続けられる。とり遅れると草勢が落ちて減収につながる。
- 梅雨時など株が濡れている状態での作業はハダニ・アブラムシ由来のウイルス病を広げやすいので、葉が乾いている時間帯に手入れ・収穫を行い、連作は3年以上あけてマメ科の連作障害(いや地現象)を避ける。
データ出典
- タキイ種苗「タキイのインゲン栽培マニュアル」 — 発芽適温(23〜25℃)、浸水を避けるべき理由(子葉・胚軸の割れ目、酸素欠乏)、覆土の目安(タネの2〜3倍・約2cm)、播種の目安(最低地温15℃以上)、施肥量(チッソ控えめ)、収穫期間(約2週間)、連作障害(3年以上輪作)を確認
- 家庭菜園コツ「インゲンマメが発芽しない原因と対策」 — 発芽適温(20〜25℃)、10℃以下では発芽せず5℃以下で種子が死ぬこと、30℃以上で発芽率が低下することを確認し、発芽可能限界の目安(10〜30℃)として採用
- 日本植物生理学会「みんなのひろば」植物Q&A『インゲンマメは暗発芽種子か。』 — インゲンマメは大型種子で貯蔵養分が豊富なため光の有無に依存せず暗所でも発芽する「暗発芽種子」に分類されることを確認し、light区分の根拠とした
- 農林水産省「作物別最適pH領域一覧」 — インゲン等マメ類の好適土壌pH帯(弱酸性、6.0〜6.5前後)の裏付けとして参照
- 沖縄アボカド「根の違いで分かる栽培方法!4つのタイプ!」 — インゲンは双子葉植物で主根(直根)型・深根型に分類されることを確認
- PictureThis「インゲンマメ(隠元豆)植物が必要とする日光の量」 — 1日6時間以上の直射日光を好む陽生植物であることを確認
- 家庭菜園コツ「インゲンマメと相性の良い野菜(コンパニオンプランツ)は?」 — コンパニオンプランツ(トウモロコシ、ナス、キュウリ、サツマイモ等)と、相性の悪い植物(ジャガイモ、ネギ、タマネギ)の組み合わせを確認
- グリーンマーケット「野菜の種の有効期限は?種の保存方法も解説!」 — インゲンは「常命種子」(寿命2〜4年)に分類されることを確認し、実用値として3年を採用
- こじろう「自家採種に失敗しないためのポイント」 — インゲンは「ほぼ完全な自殖性」で隔離距離が数mで足り、少数個体でも自家採種しやすい作物であることを確認し、自家受粉・採種難易度easyの根拠とした
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」いんげんまめ・さやいんげん・若ざや・生 — 可食部100gあたりのエネルギー(23kcal)を確認
- 農林水産省「令和6年産指定野菜(春野菜、夏秋野菜等)の作付面積、収穫量及び出荷量」 — さやいんげんの10a当たり収量(691kg)を確認。商業栽培統計のため家庭菜園の目安として概算換算し0.7kg/㎡として採用
最終確認日: 2026-09-21