ニンジン
Daucus carota subsp. sativus
好光性
発芽データ
0℃40℃
発芽適温 15〜25℃(限界 3〜35℃)
- 覆土の深さ
- 7 mm
- 発芽までの日数
- 7〜21日
前処理: 裸種子(未コーティング)は播種前日に十分吸水させておくと発芽が揃いやすい。ただしペレット種子は吸水厳禁。最適条件下でも発芽率は60〜70%程度にとどまるため、播種後は覆土表面を乾燥させないことが最重要(乾燥すると発芽率が著しく低下する)。
土壌環境・生育条件
- 好適pH
- 6〜6.5
- 根のタイプ
- 直根型(移植を嫌う)
- 必要日照時間
- 6時間以上/日
相性の良い植物
ネギダイコンカブエダマメチンゲンサイニラ
混植を避ける植物
インゲンマメミツバパセリセロリ
自立・自給性指標
- 種子寿命
- 2年
- 自家採種難易度
- 難しい
- 受粉様式
- 他家受粉
- カロリー効率
- ★★☆☆☆
カロリー効率は可食部35kcal/100g・目安収量3.8kg/㎡を元にした品目間の相対評価です(出典なし・サイト独自の算出値)。
失敗回避チェックリスト・原理原則
- 好光性種子(光が当たらないと発芽しにくい)のため、覆土は5〜10mm程度とごく浅くする。厚く覆土すると発芽率が大きく下がる。
- 発芽適温15〜25℃下でも発芽までに7〜10日、地温10℃以下の低温期は2〜3週間かかることもある。この発芽までの期間は覆土表面を絶対に乾燥させないよう、籾殻や不織布・寒冷紗で保湿しながら管理する。
- 直根性で移植を嫌うため、必ず直まきする。種まき前に土を深く耕し、小石や未分解の堆肥の塊を取り除いておく。これらが根の伸長を妨げると、根が二股に分かれる「岐根(またね)」の原因になる。
- 発芽適温の下限3℃・上限35℃を超えると発芽しなくなるため、真夏・厳冬期の播種は時期をずらすか、遮光・保温などの対策を行う。
- 二年生植物で虫媒による他家受粉のため、自家採種する場合は越冬させてとう立ち・開花させる必要がある。近縁の野生種ノラニンジンや他品種との交雑リスクが高く、隔離栽培や防虫ネットでの交雑防止が欠かせない。
データ出典
- タキイ種苗「春ニンジン栽培のポイント 〜低温期の発芽と抽苔対策〜」 — 発芽適温(15〜25℃)、発芽限界温度(3℃以下・35℃以上で発芽しない)、好光性、覆土0.5〜1cm、発芽日数(適温下7〜10日、10℃以下で2〜3週間)、発芽までの乾燥厳禁を確認
- タキイ種苗「タキイのニンジン栽培マニュアル」 — 栽植密度・栽培管理の全体像を確認
- サカタのタネ「『好光性種子(こうこうせいしゅし)』とは」 — ニンジンが好光性種子の代表例であること、覆土は薄く(5mmくらい)行うことを確認
- サカタのタネ花と野菜のよくある質問FAQ「【ニンジン】高温期に発芽がよくない原因と対策を教えてください。」 — 最適条件下でも発芽率は60〜70%程度にとどまること、裸種子は播種前日の浸水で吸水促進が有効なこと、ペレット種子は吸水厳禁であることを確認
- 松尾農園「種子寿命一覧」 — ニンジンが「短命種子(1〜2年)」に分類されることを確認し、実用値として2年を採用
- 群馬県ぐんまアグリネット「にんじん(家庭菜園サポート)」 — 好適土壌pH(6.0〜6.5)を確認
- note「光量不足で育たない?ニンジンの適切な日照時間」 — ニンジンが陽生植物で1日6時間以上の直射日光を要することを確認
- マイナビ農業「ニンジンと相性の良いコンパニオンプランツは? 後作におすすめの野菜や混植にNGな組み合わせも紹介」 — コンパニオンプランツ(ネギ、ダイコン、カブ、エダマメ、チンゲンサイ、ニラ)と混植NG(インゲンマメ、セリ科のミツバ・パセリ・セロリ)を確認
- ポタジェ.jp「ニンジンのまた根(又根・岐根)と曲根」 — 岐根(またね)の原因が土中の小石や未分解堆肥の塊、硬い土であることを確認
- カクイチ「固定種・在来野菜を守りたい人必見!自家採種のやり方と工夫したいポイント。」 — 根菜類(ニンジン含む)は自家採種の難易度が比較的高いことを確認
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」にんじん(にんじん類)根・皮つき・生 — 可食部100gあたりのエネルギー(35kcal)を確認
- 農林水産省「令和6年産指定野菜(春野菜、夏秋野菜等)の作付面積、収穫量及び出荷量」 — 春夏にんじんの10a当たり収量(3,840kg)を確認。商業栽培統計のため家庭菜園の目安として3.8kg/㎡に換算して採用
最終確認日: 2026-09-21